共通テストまでいよいよあと50日を切りました。
この記事では、2025年度の共通テスト【国語】について
- 年内にどのような対策をすべきか
- どれくらい過去問対策をすべきか
といった、医学部受験生のための対策をお伝えしていきます。
目次・新課程の変更点をおさらい
・評論・小説
・実用的な文章
・古文・漢文
・さいごに
新課程の変更点をおさらい
国語は新課程に移行するにあたっていくつかの変更点があります。
- 大問が4つ→5つに増加
- 試験時間が80分→90分に変更
「実用的な文章」の大問が追加され、それにともなって試験時間や配点も変更になりました。
大問1 論理的な文章:45点?
大問2 文学的な文章:45点?
大問3 実用的な文章(新設):20点?
大問4 古文:45点
大問5 漢文:45点
配点は大問1〜3(近代以降の文章)が合わせて110点、大問4と大問5が各45点となっています。
「近代以降の文章」の内訳として、大問1と大問2は各45点、新設の大問3は20点となることが予想されています。
変更の意図としては、大学入試センターから以下のように発表されています。
新たな大問を追加し,より多様な文章を扱うことで,言葉による記録,要約,説明,論述,話合い等の言語活動を重視して,目的や場面に応じて必要な情報と情報の関係を的確に理解する力や,様々な文章の内容を把握したり,適切に解釈したりする力等も含め多様な資質・能力を評価できるようにする。
大学入試センター 令和7年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テストの出題教科・科目の問題作成方針に関する検討の方向性について
このような大学入試センターが求める能力を測るために「実用的な文章」が追加されたということですね!
それでは各大問について対策を見ていきましょう。
評論・小説
ポイント・過去問が一番よい教材!
・解き方に不安がある場合は参考書やYoutubeを使おう
大問1「論理的な文章」(評論)と大問2「文学的な文章」(小説)は、基本的に共通テスト・センター試験の過去問を教材として使うとよいでしょう。
共通テスト特有の問題形式もありますが、大きな傾向はセンター試験のときから変わりません。
他教科とのバランスに応じて5〜10年分解くのがおすすめです。
もし、過去問演習をする中で
- 解き方がさっぱり分からない…
- 思うように得点できない…
このような場合には参考書やYoutubeで解き方をインプットしてから再チャレンジしましょう!
『きめる!共通テスト 現代文』は基礎からじっくりやりたい人、『最短10時間で9割とれる 共通テスト現代文のスゴ技』は短時間で解法テクニックを身に付けて得点を上げたい人におすすめです。
その他、Youtubeでも解法動画がいくつもアップされています。ひととおり視聴して、自分に合った解き方を見つけてみるのもよいでしょう。
実用的な文章
ポイント・試作問題を解こう!
今年度から新設される大問3「実用的な文章」は、まず大学入試センターが公開した試作問題を解くことをおすすめします。
「試作問題」とは令和7年度からの新課程共通テストの出題例として、大学入試センターから2022年に公開されました。
令和7年度試験の問題作成の方向性、試作問題等
配点がそれほど大きくないこともあり、医学部受験生としてはあまり時間をかけたくない分野です。
どうしても対策をしたい場合は、これまでに受けたマーク模試を見直して解説を読んでおく程度でよいでしょう。
古文・漢文
ポイント・過去問が一番よい教材!
・単語・文法・句法のまとめノートを作ろう
古文・漢文についても現代文と同じく、過去問を中心に演習を進めていきましょう。
医学部の二次試験も含めた全体に占める配点は低くなるため、時間をかけすぎないように気をつけてください。
過去問演習の際におすすめしたいのは、下のような進め方です。
① 時間を測って過去問を解く
↓
② 赤本などの解説を参照しながら復習をする
↓
③ 教科書や参考書で周辺知識も復習する
① 時間を測って過去問を解く
まずは時間をしっかりと測って解いてみましょう!
古文・漢文にどれくらいの時間をかけるかは人によりますが、標準的な時間配分は古文が15分程度、漢文が10分程度です。
自分で設定した時間内にどこまで解けたか、最後まで解くのにかかった時間を記録しておきましょう。
② 赤本などの解説を参照しながら復習をする
過去問演習で大切なのは「何点とれたか」「何分で解けたか」よりも「どれだけ復習できたか」です。
具体的には以下のように復習していくのがおすすめです。
・本文中で意味が分からなかった単語の確認
→ 本文で使われているもの以外に重要な意味があればそれも確認する
・本文全体の和訳の確認
・古文の文法問題、漢文の句法問題の確認
→ 解説を読んだあとに同じ内容を自分で説明できるか理解度を確認する
・解釈問題:なぜ自分が間違ったか、なぜ正解選択肢が正しいかを理解する
③ 教科書や参考書で周辺知識も復習する
本文や問題に出てきた単語や文法、句法を復習するときには、あわせて周辺知識も復習しておきましょう。
例えば本文中に「必ずしも〜せず」という表現が出てきたときに「これは部分否定だけど、全部否定との違いも確認しておこう」などです。
②・③と並行で、分からなかった・あやふやだった知識を集約して「まとめノート」を作るのもおすすめです。
「単語」「古文文法」「漢文句法」などカテゴリごとに分類して、共通テスト本番直前にも見直せるようなまとめノートをぜひ作ってみてください!
さいごに
12月は共通テストと二次試験対策が重なり、なかなか国語に時間を割けないこともあると思います。
必要以上に時間をかけすぎず、かといって後回しにすることもなく、効率のよい勉強を意識していきましょう!