医学部受験
自分のレベルを知る
復習を忘れない
量をこなす
まとめ
自分のレベルを知る
受験勉強をする中で、色々な問題集を解いていくことになると思います。そのような時に自分のレベルにあっていない問題集を解いてしまうと、せっかく勉強してもなかなか成果が出なくなってしまいます。短期間で最高の成果を出すためには、自分のレベルにあった問題集であったり参考書であったりを選ぶことが大切です。
まずは、自分のレベルを知るところからです。前の記事でも紹介したように、例えば模試は自己分析の材料にぴったりです。自分がどのような問題で落としてしまったのか、基礎的な問題が出来なかったのか、応用が出来なかったのか等を考察し、自分のレベルを理解しましょう。
問題集の中の5~7割の問題を自力で解くことが出来る、という問題集が取り組むべき最適なレベルです。周りの人が使っているから、一般的に取り組む人が多いからといった理由で問題集を選ぶのは危険です。受験生は焦りの気持ちから、しばしば自分のレベルに見合っていないハイレベルな問題集を選んでしまいがちですが、周りを見て決めるのではなく、自分と向き合って問題集は選びましょう。それが合格への近道へとなります。特に医学部は基本的な問題で落とさないという力が重視されるので、無理にハイレベルな問題集に手を出すのは控えましょう。
復習を忘れない
エビングハウスの忘却曲線をご存じでしょうか。時間が経てば経つほど、覚えたことは忘れていく、ということをグラフに示したものです。せっかく解いた問題も少しすると頭から抜けてしまい、数か月後にもう一度やると出来なくなっている、そんなことが起こる原因です。
これを防ぐためには、こまめに復習を重ねる必要があります。その日の最後に、1日の間でやった勉強を復習する時間を設けるなど、復習はこまめに行いましょう。こうすることで記憶が定着し、解いた問題が本当の自分の力となります。
基本的な問題を落としてはならない医学部受験においては、新しい難しい問題にどんどん取り組んで広く浅く勉強するよりは、1つの問題から多くのことを吸収して深い理解を心掛ける方が適切です。こうして取り組んだ問題は、自分の武器として複雑な問題と戦うときにも役に立ちます。
量をこなす
ついつい1問に時間を掛けすぎてしまい気付いたらすごい時間が過ぎていた、そんなことを経験したことがある受験生は多いのではないでしょうか。
しかし、受験勉強においては勉強時間よりも勉強した量の方が大切です。そのため、考えても分からない問題を解くのに時間を掛けすぎてしまうのは非効率的です。潔く諦めて、答えを確認し、自分が解けなかった原因を探りましょう。そして、もう一度自分の力で解けるかどうかを試してみましょう。答えを見てもよく分からない場合は、学校の先生や塾の先生に聞くなどして、一人で1問に時間を掛けすぎてしまうことを避けましょう。そして、次の問題に進みましょう。
ここで大切になってくるのは、1でもお話しした自分のレベルにあった問題集を選ぶことです。難しすぎる問題集で量をこなそうとすると、ほとんどの問題において自分で解ききれずに答えを見ることになります。これでは、考える力が養われませんので、自分の力で解ける問題がしっかりと含まれている問題集に取り組みましょう。こういった問題集の方が、テンポ良く進められ、得られる達成感も大きいです。
まとめ
医学部受験において、基礎的な問題を正確に解き切る力は大変重要です。この力を身に付けるために、問題集には正しい方法で取り組む必要があります。今回の記事を参考にして、医学部受験を目指す皆さんが問題集に正しい方法で取り組み、効率的に勉強を進めてくれることを願っています。